学ぶ際に気をつけること

目標をキチンと見定めておく

インタラクティブ・アートを学ぶ上で重要要素になってくるのは、作成する本人が作品に自信がどのような作品を創造するかを明確にテーマとして捉え、その作成した情報をどのような人々に向けて発信するのかを考えて創らなければならない。何を創るかはそれぞれの表現力に左右されるが、どんな作品を創って、誰に向けて情報を発信するのか、といったことを始めに考えなくてはならない。この問題はインタラクティブ・アートを行う上では決して軽んじていい部分ではない、コレはいわば設計図を作成する作業と思えば真剣みも増してくる。どんな創造物であろうと先に指針を示しておかなければ、創造物は迷走しがちな作品になってしまう。一貫したテーマ性を元にしていなければ結局何処に焦点を置いて、何を訴えたいのかを分かるようにしていなければ、芸術作品としての価値は暴落してしまう。この作業は正直一番大変かもしれない、構成する段階でも一日出来るなら苦労はないが、中には何日も掛けなくてはならない場合もある。しかも既存のテーマではダメだ、大学ともなれば独自の観点で研究した内容を提示しなければならないため、オリジナリティを出す事は必須であり最低条件だ。

テーマを見つけるきっかけを算出するには相当量の時間を要することになってもそれは仕方がない、芸術を作り出すのは容易ではないことを理解してもらえたらと思う。もちろん中にはアイディアが溢れるように出てくる人もいるかもしれないが、それは誰でもできるモノではない。また例えアイディアが出てもそれを他人が考え付かないということはない、もし人と被った場合にはどのように個性を演出するかも、芸術に求められる点だ。デジタルコンテンツになったとしても、本質的な意味で芸術は芸術のままであり、表現を作成する時間についてはむしろ多いことに越したことはないが、大抵時間が足りなくなるので、それは良いとしよう。芸術活動も決して楽ではないことを理解して、そして何を作り出すのかをしっかりと考えることを怠ってはならないので参考にしていただきたい。

自分が興味関心を持っていることも大事

研究をするにしても、まずは自分が興味を持っていなければならないのも大事な点だ。作成している人間がつまらなそうに制作しては、不思議なほどにつまらないものしか出来ない。またこんな作品を創りたいという願望もないのに、適当に作っていいものが出来たなどという例を聞くが、そんな事はまずない。興味を持っていることをクリアしてもだ、それが最初だけでは意味がない、制作している時間は無論、その先の完成を迎えるまでモチベーションを保つ事も大事だ。難しいのは重々承知だが、そうでなければ長い時間の作業に耐えられないため、我慢するような作品作りよりも、まずは自分でコレは制作してみたいと思うような作品の完成を目指していただきたい。

興味関心はもちろんだが、作業工程についても楽しくする事は何気に重要だ、事務的な作業ばかりを行うことになるパソコン作業は長時間行っているとしんどくなることもあるだろう。どうしてもそんな時間が継続してしまうと鬱屈した感情になってしまい、それでいい物が出来ないことも頻繁にある。気持ちの振り幅に左右されるなんてダメだろうと、そんな風に考える人もいるかもしれない。しかしコレばっかりは作業している人間の思いを優先しなければ良い作品は出来ないのだ。その事は大学側などの教育機関も同様に考えている。

テーマが指定されていても
制作するもののテーマが決められている場合もある、その際にもそのテーマから逸脱しないでいかに、自分の興味関心を誘える内容にアレンジするのも腕の見せ所、というよりは発想の転換として重要な点だ。ここでも個人の感受性に基づいて、どういった方向性を築いていくのかを考えるのも、個人の能力として求められてくる。

『魅せる』作品作り

インタラクティブ・アートはデジタル上で作成される作品になっているが、性質として芸術ジャンルの1つとして分類されている。パソコンの作業とはなるが、している事は通常想像することが出来る芸術家達と同じ作業をしていることを忘れてはいけない。独創的であること、誰からの模倣を作るのではなく、オリジナリティある作品にする事が何より芸術における見所だ。

だがしかし、作成するにしても忘れてはならないものがまだある、それは見ている人に訴えかける作品作り、インタラクティブ・アートならではの観客参加型にすることもまた重要になってくる。芸術作品はただそこにあれば良いだけで真価は問われない、そこから何かしらの情報を感じ取れるモノでなければ結局のところ邪魔な置石みたいなものになってしまう恐れが出てしまう。『見せる』作品にするだけでなく、『魅せる』作品にすることを意識して制作しなければならないのだが、どうすればそんな作品が出来上がるのかと、その部分から疑問が出てくると思う。

実際、通常の芸術作品なら紙などの媒体に直接書き込んでいけば直ぐ作業に取り掛かることが出来るだろう、しかしそれがコンピュータ上のデジタルコンテンツともなれば、頭の中でイメージしている創造物の輪郭をプログラミング技術に沿って制作していかなければならない。考えながら腕を動かす、手法としてはそのままだがこの作業にやり方というのはほとんど存在しないだろう。だからこそまずはプログラミング言語について知識と技術を広げ、それを何不自由なく自然に操作することが出来るように慣れるまで、基礎的な技量を磨き上げることでようやく半人前の域に到達する。

インタラクティブ・アートを実際にやるにはデジタル上に自身の考えを投射できるように訓練しながら、そこへ魅せる作品作りのコツなども学んでいくことになる。ここまで出来れば一人前の駆け出しといったところだ。そこから先へ進めるかは本人次第だが、その段階まで来たら恐らく引き返す人はいないと思う。学んで無駄をする技術など、このジャンルには欠片も存在しないからだ。

現代の芸術ジャンルとしてその地位を確実なものとしているインタラクティブ・アート、それを本格的に技術として、そして仕事として利用していくためにはとても長い道のりとなっている。しかし学んでおけばきっと役立つときが来る、辛いこともあるかもしれないが試練と思って勉強に励んでもらいたいところだ。